【建築施工管理技士】の新しい働き方！【人材派遣】で働くメリット・デメリットとは？

建築の現場は、さまざま専門工事業者の協同作業で成り立っています。それを取りまとめるのが建築施工管理技士です。

建設業の中で、建築施工管理技士の評価は高く、キャリアアップを重ねることで確実に年収は伸びていくでしょう。

キャリアアップで大切なことは、「どこの会社で働いていた」ではなく、「どんな実績があるのか」ということです。

実績を積み、それを活かすことに重心をおいた建築施工管理技士たちに、「派遣で働く」という新しい働き方が注目されています。

この記事では、派遣で働くメリット・デメリット、新しい働き方のポイントについて紹介します。

1.建築施工管理技士が派遣で働くメリット・デメリット

建設業での慢性的な人手不足や高齢化の問題は、これからも継続されるというのが一般的な見方です。

建築施工管理技士についても、高齢化によるリタイアは進んでいて、人材を育てて世代交代させることが急務となっています。しかし、企業の多くは、目の前の工事を竣工するために派遣で補うという選択をしています。

それでは、派遣で働く側にとっての、メリット・デメリットとは何でしょうか。

1-1 建築施工管理技士が派遣で働くメリット

自分の都合や希望が言いやすいことが最大のメリットです。求人数の多い派遣会社なら現場を自分で選べますし、建設業にありがちなサービス残業などはありません。

正社員の昇給は企業の都合で決められますが、派遣は実績を積めば次の契約で反映されることも多いです。また、他の派遣に比べると、施工管理の派遣は格段に高収入になります。

一つの会社にいると経験できない、さまざまな技術やノウハウに触れることができるのも派遣で働く大きなメリットです。

また、建設業は人手不足が深刻なので、未経験者を受け入れる企業も多くありますから、新たなキャリアをスタートさせるにもふさわしいでしょう。

ある一定の目標までキャリアを積むことができた時点で、大手を狙うという人も少なくありません。

1-2 建築施工管理技士が派遣で働くデメリット

建築施工管理技士が派遣で働くデメリットは、まず、雇用期間が限定している点でしょう。派遣は、同じ派遣先の同じ職場で3年を超えて働くことはできないと、派遣改正法で定められています。

企業が派遣に求めるのは、現場にいる社員を補佐する役割であることが多いです。施工計画の作成や原価管理に関わるような重要な仕事は任されにくいとされています。

2.建築施工管理技士の新しい働き方！

派遣という新しい働き方で大切なのは、自分を成長させる、企業ではなく業界に就職するという2つの意識です。

2-1 自分を成長させる働き方とは

自分を成長させる働き方とは、現場や企業が求めることは何かを考え、常に期待以上の仕事を目指すことです。

建築施工管理技士は、資格を生かすことができる業種の幅が広く、就職先の選択肢も多い魅力的な資格です。同時にそれは、さまざまな業種に対応できる適応能力が求められるということでもあります。

慣れないうちは、お手本となるロールモデルを見つけましょう。ロールモデルとした人の、仕事との向き合い方やコミュニケーションスキルを参考にすることは、仕事を覚える近道です。

現在は、大手企業に入社さえすれば将来も安泰、という時代ではありません。自分を成長させる働き方を続けてキャリアアップしていくことが将来の安定の基礎となります。

2-2 企業ではなく業界に就職する

会社の平均寿命は、25年～30年と言われています。しかし、私たちは一生のうち40年以上は働かなければなりません。

建築施工管理技士の資格を取得した方の多くは、建設業で働くこと、建築に関わる仕事に就くことを目指して勉強や経験を重ねてきたはずです。

企業ではなく、業界に就職するという意識を持ちましょう。

この業界に就職して、建築施工管理技士としてキャリアアップしていくと決めた方のほうが、自立したプロとしてポジティブな仕事ができるからです。

3.まとめ

建築施工管理技士の新しい働き方として注目されている、派遣として働くメリット・デメリット、派遣として働くときのポイントについて紹介しました。

どんな有名企業の社員であっても、現場で能力を発揮できないと評価を得ることはできません。現場とは、シビアに結果を求める場所だからです。

重要なのは、期待以上の結果を残すにはどうしたらいいか、常に意識して仕事に臨むことでしょう。