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【建築士】の仕事とは?やりがいと将来性についても紹介!

建築施工管理

建築士のやりがいは、建物が完成したときの達成感と、要望通りに出来上がった建物を見て喜ぶ建築主の笑顔でしょう。

建築士は、建物の計画から工事、そして引き渡しまでのプロセスで重要な役割を果たす職業です。完成した建物は、住む人や利用する人にとって生活の支えとなり、長い年月を過ごす場所となります。

この記事では、建築士という仕事を設計と工事監理という2つの視点から紹介します。また建築士のやりがいと将来性についても説明していますので参考にしてください。

建築士の仕事とは

テレビや雑誌、Webで、おしゃれで素敵な建物や目を見張るような高層ビルディングを紹介していることがあります。そのすべての建物には、必ず建築士が深く関わっています。

ここでは建築士の仕事の概要と、勤務先としてどのような会社があるのかを紹介します。

設計図作成と工事監理

建築士の仕事には、大まかに設計図作成と工事監理があります。

設計図を作成する前に建築主へのヒアリングを行い、建物の予算や構造、デザインなどをまとめます。それからイメージを形にするための設計図を描く作業にかかるのですが、現在ではCADなどの設計用ソフトを用いるのが一般的です。

作成した図面を基に工事予算を見積り、金額の折り合いがつけば工事施工の手配を開始します。ここまでが設計段階です。

現場がスタートしたら、各工事を担当する責任者や職人と打合せをしながら実際の工事を進めていきます。これが工事監理です。

工事監理は、設計書とスケジュール通りに工事が進捗しているか、現場立会やミーティングでチェックするのが仕事となります。

建築士の就職先は?

建築士の就職先としては、建設会社の設計部門や建築設計事務所が主になります。その他、インテリア、照明、家具などを取り扱う会社で、空間デザインに関わる方もいます。

全国規模のハウスメーカーや地方自治体の都市計画や建築部門に就職するケースもあります。

最近では建築系大学の大学院卒であることが採用の条件になることも多いようです。建築士の人気が高まり競争が激しくなっているものと予想されます。

建築士になり、ある程度実務経験を積んだ後に独立したいと考える方も多いです。

独立のためには営業としてのセンスや基本的な経理事務、他社にないオリジナリティーなど求められる能力は多くなりますが、やりがいや達成感も大きくなるでしょう。

建築士の設計は2種類

建築士
施工管理

建築士の設計は大きく基本設計と実施設計の2種類あります。どちらも建築工事を進めるうえで欠かせない仕事です。

基本設計

基本設計では、建築主からのヒアリングが重要になります。

建物の使用目的、規模、計画共用年数などの要望を設計図面に反映させるためです。その他、立地条件や地盤の状態も建築物に必要な強度と関係してきます。

この基本設計作成中に、予算や収支計画についても十分に打ち合わせします。

建築士は以上の事柄を集約し、都市計画法や建築基準法に照らし合わせながら、施主とともに調整や決定を繰り返して基本設計を仕上げていくのです。

実施設計

基本設計が完了したら、次の段階が実施設計です。

実施設計は詳細設計とも呼ばれ、施工業者が現場をスムーズに進めていくことができるように詳細部分まで設計を行います。

意匠(外観・デザイン)、構造、設備などを、平面図、立面図、断面図などで表現します。これらが整うと予算も確定します。

実施設計は決められた予算内で施主の要望に合った建物にするために、建築士としての知識や技能が試される重要な設計です。

建築士の工事監理とは

建築基準法では「建築主は、建築士である工事監理者を定めなければならない」としています。工事の種類や規模によって、工事監理できる建築士の資格の種類は違ってきます。

工事監理の具体的な内容についてまとめました。

  • 工事監理の方針を建築主に説明する
  • 施工者への設計内容の説明と質疑応答
  • 建築主に実際に使用する材料や機器の説明
  • 実際の工事と設計図書を照合し建築主に報告
  • 竣工時に工事監理報告書を建築主に提出する

以上のことから、建築士は建築主に代わり、専門的な視野から工事を監査し建築主に報告する役割をもつことが分かります。

建築士のやりがいと将来性

建築士は建物を設計するとき、建築主の建築物への思いやこだわり、生活動線などを把握して設計します。また建築主の生活を長く支える建物ですから、安全性や耐久性も十分に考慮します。

それらをうまく調整できて建築主に喜んでもらえることこそが、建築士のやりがいです。

建物が建つということは建築士が必要になるということです。そういう意味で、建築士の仕事は途切れることはなく将来性があることは間違いありません。

ただ、どの業界にも競争はつきものです。生き残るためには、時代の変化とともに変わるニーズや志向を敏感に吸収しながら、建築主の要望に応えていく知識や技術を高めていく努力を忘れないことが必要でしょう。

まとめ

ここまで建築士の仕事内容について紹介しました。

建築士の仕事には、設計と工事監理があります。その過程で、建築士の念頭にあるのは建築主の要望を最大限反映させながら、法規や条例に準拠した安全安心な建物の提供です。

それをベースにしたうえで、建築主の期待以上のオリジナリティーや経済性を提案することも必要となるでしょう。

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