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【原発で働く】なら覚えてほしい基礎知識!【安全対策】の種類や仕事内容とは?

原発で働くなら覚えてほしい基礎知識!安全対策の種類や仕事内容とは?

現在、原発関連の求人が急増しています。建築・土木・電気などの施工管理、各種作業員、事務職、重機オペレーターなど職種はさまざまです。

原子力発電所は安全性に対してハイレベルな基準を設けています。原発で働くなら、この安全対策について理解しておくべきでしょう。

また、原発で求人の多い仕事内容、年収や待遇についても紹介していますのでぜひ参考にしてください。

1.安全対策の種類

原子力発電所

現在の原子力発電所の安全基準は、あの福島原発の事故を教訓としています。原子力事故を発生させないための、新規制基準に基づいた安全対策について紹介します。

1-1 地震対策

地震の多いわが国の原子力発電所は、地震対策が最重要事項です。すべての原発は、原子力規制委員会が設けた基準地震動に耐えられるように設計されていなければなりません。

設定値以上の震動を感知すると、原子炉は自動的に停止し、炉心を安定的に冷却したり放射性物質を閉じ込めたりする設備が作動するように設計されています。

また、原発は、基礎の面積を広く厚くして、岩盤に直に建設されています。堅固な岩盤の上に建設することで、一般の建築物が建つ表層地盤に比べて、地震の揺れは1/2~1/3程度となるのです。

原発の地震対策は、地震に強い構造で建設することと、緊急時にいかに安全に自動停止するかがポイントとなっています。

1-2 津波対策

津波による浸水を防止する対策についてまとめました。

1-2-1 防潮堤、防潮壁

鋼構造と鉄骨・鉄筋コンクリートの複合構造からなるL型の壁を、岩盤中から立ち上げた鉄筋コンクリート造りの基礎の上に建てる。地域ごとに最新の知見を踏まえた基準津波の高さを策定し、それ以上の高さの防潮堤、防潮壁を設置する。

1-2-2 防潮板、防水版

原発敷地内の建物ごとに設置するもので、防潮堤や防潮壁の補助的な働きをする。防潮板は建屋の出入口、防水版は給気口などに設置する。アルミやステンレスなど比較的軽量な素材でつくられている。

1-2-3 水密扉

安全上、特に重要な機器を守るために設置する、厚さ10cm以上の水密性の頑丈な扉。

以上のように、原発では、二重三重の津波対策が施工・設置されています。

1-3 その他の安全対策

原子力発電所では安全対策として、さまざまな工事が行われています。

1-3-1 遮蔽用ドーム

重大事故発生時の放射線を低減する

1-3-2 海水取水設備

海水を取り込むために岩盤に配管を敷設する

1-3-3 地下貯水槽

非常時に原子炉などに水の供給を止めないために必要となる

1-3-4 ケーブル取替

重要ケーブルを難燃性にしたり防火シートを巻き付けたりする

1-3-5 電源の強化対策

発電機・蓄電機の増強と軽油タンクの地下化を実施する

以上のような設備工事とともに、安全対策として重要なのが訓練の充実と強化です。特に、非常時に重要となる電源・水源の確保のための訓練は、原発と地域を守るために欠かせないものです。

2.原発の仕事は高収入!

施工管理技士

原発での仕事は研修から始められる職種も多いですから、未経験者でもやる気さえあれば、すぐにでも高収入で働くことができます。

また、施工管理で働きたい方におすすめしたいのが派遣会社です。雇用条件などを明確にして働くことができるメリットがあります。

原発で求人が多い仕事内容と、その年収や待遇について紹介します。

2-1 原発で求人が多い仕事内容

原発の求人の仕事内容について、Web上の複数の大手求人サイトを調査しました。その結果、最も多いのは、現場作業員です。

現場作業員は、未経験者からでもできる補助的作業、経験者が優遇される建設作業員、資格を持った重機オペレーターなどに分けることができます。

次に多いのが施工管理です。施工管理で一番多いのは土木の施工管理、それから電気や建築、管の施工管理が続きます。

特に実務経験の豊富な施工管理は、即戦力として、給与や待遇が優遇されているのが現状です。

2-2 年収はどれくらい?待遇は?

原発は、学歴や職歴を問わないで募集する企業が多いため、健康でさえあれば比較的容易に働き始めることができます。

原発作業員の平均年収は、420万円(日給18,000円)ほどです。建設機械の運転資格や専門性の高い技術の資格があれば、給与は大幅にアップし、450万~500万円程度が相場となります。

実務経験のある施工管理では、500万~700万円の給与を設定している企業が多くありました。

大手ゼネコンが主体となっている工事での仕事が多いため、各種保険や社員寮、休日・休暇などを完備した企業が多いです。

3.まとめ

原子力発電所と海

現在の原子力発電所は、安全性の追求を続けることで実現したクリーンな現場です。しかし、安全のための指示や手順を厳守する緊張感は必要となります。

これから施工管理として原発で働きたい方で、給与や待遇の交渉に不安を感じる方は、派遣会社を通じて入職することをおすすめします。

そうすることで、安心して仕事に専心できるようになるはずです。

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