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【電気工事施工管理技士】のスキルアップとは?

電気工事施工管理技士のスキルアップ

1級電気工事施工管理技士として電気工事を監督していて、そろそろスキルアップしたいとお考えの方はいらっしゃいませんか。今までの知識と経験を活かした次のステップにはどんな資格が最適か、いくつかご紹介します。

1.建築設備士

建築設備士は電気設備工事と機械設備工事の設計をする上で必要な資格です。建築設備士を取得すると、建築確認申請に【建築設備士】として名前を記入することもできますし、設計事務所のお手伝いで電気設備設計を経験している方は胸を張って設計者として携わることができます。また建築士法では述べ2,000㎡以上の設備設計には設備士の意見を聞くよう記されているため、より大型案件の電気設備設計を請け負うことも可能となります。建築物省エネ法の基準も厳しくなりつつあり、建築設備士は需要の高い資格です。

2.電気通信施工管理技士

2019年に新設された電気通信施工管理技士は、まだ取得されている人が多くありません。電気通信施工管理技士は、有線LAN、無線LAN、ICT(防犯カメラ)、入退室監理設備、CATV等のテレビ共同受信設備、携帯電話等のモバイル通信用の設備(基地局)の工事についての資格です。つまり、電気工事施工管理技士と電気通信施工管理技士の両方を取得すれば、携われる電気設備の種類が強電、弱電の全てとなり、様々な電気工事を受注することが可能となるのです。弱電は弱電業者にお任せにしている方も多いと思いますが、ネットワークや通信設備は今や当たり前のインフラ設備となっていますので、取得すると多くのメリットがあります。

3.各種消防設備士

消防設備士は、スキルアップになるのか?と思われる方も多いと思いますが、取得していなければ電気設備工事一式を請け負ったとしても外注しなければ工事はできません。そういった観点からはスキルアップとも言えるのではないでしょうか。特に、甲種4類(自動火災報知設備)、乙種6類(消火器)、甲種7類(漏電火災警報器)あたりは建築工事のうちの電気設備工事一式を請け負う際に含まれていることが多いので、理解を深めるという意味でも取得して無駄にはなりません。尚受験の際は、消火器の乙種6類以外は必ず甲種を受験してください。乙種では工事に携わることができませんので要注意です。

4.電気主任技術者

電気主任技術者は発電所や変電所、大型建築物の受変電設備や自家発電設備等の電気設備の保安監督の業務に従事可能です。電気主任技術者は、電気設備を設ける際に工事・保守・運用の保安監督者として設置するように、事業主に法令で義務付けられています。資格は第一種から第三種までの三種類があり、取り扱いができる電圧が異なります。所謂【電験三種】が難易度は一番低く、それであっても電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の保安監督ができるため、多くの事業所で必要とされる資格です。

5.まとめ

一口に電気工事と言っても様々な設備があり、得意な分野と不得意な分野が如実に分かれてしまうと思います。そこでなるべくオールマイティーに、どんな電気設備でもお任せください!と言えるような技術者になりませんか。強電から弱電まで全てを網羅できれば、請け負う仕事の選択肢が増え、あなたという技術者の価値が高まります。日常の業務に追われて資格の勉強時間の確保が難しいし、そんなモチベーションがないな、と後ろ向きに考えず、日常業務で経験した知識を活かせる!と前向きに変換し、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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