土木・建築の施工管理技士派遣-テオ株式会社 THEO コンストラクション

建設業界の厳しい現実と施工管理技士の需要と倒産問題(2024.4.26)

先日、世界的なコンサルティング会社、アクセンチュアの元代表取締役。76歳にして、未だにキレッキレの海野恵一さんと会食いたしました。
上手に説明できませんが、国内のITや石油分野で素晴らしい実績を持つ方です。

地域別の倒産状況

2023年の建設業界の倒産を地域別に見ると、北海道が前年比210%増の62件を記録しています。資材価格の上昇により、戸建て住宅の販売価格が高騰し、建売住宅の在庫が余っている状況です。さらに、職人不足も影響しており、小規模企業を中心に倒産が急増しています。

人手不足と工期の延長

建設業界では人手不足が深刻な問題となっています。工期の延長は、完工時期の遅れを引き起こし、元請け会社が下請けに対して支払いの延期を要請するケースが増加しています。これは孫請け以下の企業の資金繰りにも悪影響を及ぼしています。一部の倒産企業は新型コロナ禍で実施された無利子・無担保融資を受けていましたが、現金不足に陥り、「黒字倒産」も見られています。

派遣会社の増加と施工管理技士の需要

建設業界の厳しい状況により、派遣会社の需要が増加しています。施工管理技士や現場の職人たちは、倒産した企業から放出され、路頭に迷うことが多くなっています。資材高騰や人手不足による建設コストの上昇も、倒産問題に影響を及ぼしています。価格交渉が難航し、請負代金への転嫁が難しい状況下で、元請け会社と下請け会社の収益力が低下していると分析されています。

建設業界は厳しい現実に直面しており、今後も様々な課題に立ち向かっていくことが求められています。