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【土地区画整備工事】:施工管理技士のための詳細ガイド

【土地区画整備工事】:施工管理技士のための詳細ガイド

1. はじめに

本ガイドは、施工管理技士向けに、土地区画整備工事における道路築造、公園整備、擁壁工事について、高度な専門知識と技術に基づいた詳細な解説を提供することを目的としている。

本ガイドは、以下の構成となっている。

  • 1章 道路築造工事
    • 1.1 道路構造
    • 1.2 道路築造工法
    • 1.3 施工管理
  • 2章 公園整備工事
    • 2.1 公園の種類
    • 2.2 公園整備工法
    • 2.3 施工管理
  • 3章 擁壁工事
    • 3.1 擁壁の種類
    • 3.2 擁壁工法
    • 3.3 施工管理

2. 道路築造工事

2.1 道路構造

道路は、路盤、路床、舗装、排水施設、附属物などによって構成される。土地区画整備計画に基づいた位置に、路盤・基層・表層による舗装道路を築造する。

2.1.1 路盤

路盤は、道路の構造を支える基盤となる部分であり、安定性と耐久性が求められる。

2.1.1.1 路盤の構成

  • 路盤材料:砕石、砂、土、アスファルト混合物など
  • 路盤層:路盤を構成する層のことで、上層、中層、下層などに分けられる

2.1.1.2 路盤の設計・施工上の留意点

  • 地盤条件:地盤の強度や沈下特性を詳細に分析し、適切な路盤材料及び構造設計を選択する必要がある。
  • 交通荷重:予想される交通量、車両重量、速度などを考慮し、路盤の強度を適切に設計する必要がある。
  • 排水性:雨水などを効率的に排水するための構造を設計し、施工する必要がある。

2.1.2 路床

路床は、路盤と舗装の間の層であり、路盤を保護し、舗装の安定性を向上させる役割がある。

2.1.2.1 路床の構成

  • 路床材料:砂、土、砕石など
  • 路床層:路床を構成する層のことで、上層、下層などに分けられる

2.1.2.2 路床の設計・施工上の留意点

  • 路盤との整合性:路盤との摩擦係数などを考慮し、適切な路床材料及び構造設計を選択する必要がある。
  • 排水性:雨水などを効率的に排水するための構造を設計し、施工する必要がある。
  • 凍結融解対策:寒冷地では凍結融解による損傷を防ぐための対策を講じる必要がある。

2.1.3 舗装

舗装は、道路の表面を覆う層であり、走行性、耐久性、安全性などを向上させる役割がある。

2.1.3.1 舗装の種類

  • アスファルト舗装:最も一般的な舗装
    • 表面処理工法:アスファルト混合物で薄く舗装する方法
    • アスファルトコンクリート舗装:アスファルト混合物で厚く舗装する方法
  • コンクリート舗装:高強度、耐久性が必要な場合に用いられる
    • セメントコンクリート舗装:セメント、水、骨材を用いて施工
    • プレキャストコンクリート舗装:工場で製作されたコンクリート板を現場で設置

2.1.3.2 舗装の設計・施工上の留意点

  • 交通荷重:予想される交通量、車両重量、速度などを考慮し、適切な舗装の種類及び構造設計を選択する必要がある。
  • 排水性:雨水などを効率的に排水するための構造を設計し、施工する必要がある。
  • 滑り抵抗性:車両がスリップすることを防ぐために、適切な舗装材料及び施工方法を選択する必要がある。

2.1.4 排水施設

排水施設は、雨水などを効率的に排水し、道路を保全するための施設である。

2.1.4.1 排水施設の種類

  • 側溝:道路脇に設けられた排水路
  • 暗渠:地下に設けられた排水管
  • 集水桝:雨水を集めて排水管に流す施設
  • 排水ポンプ:低地にある場所から雨水を排水するためのポンプ

2.1.4.2 排水施設の設計・施工上の留意点

  • 降雨量:想定される最大降雨量を考慮し、適切な排水能力を有する施設を設計する必要がある。
  • 勾配:排水管の勾配を適切に設計し、スムーズな排水を実現する必要がある。
  • 土砂の流入防止:土砂が排水管に流入することを防ぐための対策を講じる必要がある。

2.1.5 附属物

附属物は、道路の安全性を確保し、利用性を向上させるための施設である。

2.1.5.1 附属物の種類

  • ガードレール:車両の転落を防ぐための施設
  • 標識:道路に関する情報を表示する施設
  • 照明灯:夜間の視認性を向上させる施設
  • 信号機:交通を制御するための施設

2.1.5.2 附属物の設計・施工上の留意点

  • 安全性:車両や歩行者の安全性を考慮し、適切な設置場所及び構造設計を選択する必要がある。
  • 視認性:標識や照明灯は、視認しやすい場所に設置する必要がある。
  • 景観:周囲の景観に配慮した設計を行う必要がある。
【土地区画整備工事】:施工管理技士のための詳細ガイド
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2.2 道路築造工法

2.2.1 路盤工

路盤工は、路盤を築造する工法であり、以下の工程で施工される。

  1. 掘削: 路盤の設計高になるまで地盤を掘削する。
    • 掘削方法:機械掘削、手掘削など
    • 掘削深度:路盤の設計高、地盤条件などを考慮して決定
    • 掘削面の処理:掘削面を平坦に整地し、転圧を行う
  2. 路盤材料の搬入: 路盤材料を現場に搬入する。
    • 路盤材料:砕石、砂、土、アスファルト混合物など
    • 搬入方法:ダンプトラック、ベルトコンベヤなど
    • 品質管理:搬入された材料が仕様に合致していることを確認
  3. 路盤の締め固め: 路盤材料を締め固めて、所定の密度と強度を確保する。
    • 締め固め方法:重機による転圧、手転圧など
    • 締め固め回数:路盤材料の種類、設計条件などを考慮して決定
    • 品質管理:締め固め後の密度、強度などを検査し、仕様に合致していることを確認
  4. 路盤の仕上げ: 路盤表面を平坦に仕上げる。
    • 仕上げ方法:グレーダーによる整地、手仕上げなど
    • 平坦度:路盤の平坦度が設計基準を満たしていることを確認

2.2.2 路床工

路床工は、路床を築造する工法であり、以下の工程で施工される。

  1. 路床材料の搬入: 路床材料を現場に搬入する。
    • 路床材料:砂、土、砕石など
    • 搬入方法:ダンプトラック、ベルトコンベヤなど
    • 品質管理:搬入された材料が仕様に合致していることを確認
  2. 路床の締め固め: 路床材料を締め固めて、所定の密度と強度を確保する。
    • 締め固め方法:重機による転圧、手転圧など
    • 締め固め回数:路床材料の種類、設計条件などを考慮して決定
    • 品質管理:締め固め後の密度、強度などを検査し、仕様に合致していることを確認
  3. 路床の仕上げ: 路床表面を平坦に仕上げる。
    • 仕上げ方法:グレーダーによる整地、手仕上げなど
    • 平坦度:路床の平坦度が設計基準を満たしていることを確認

2.2.3 舗装工

舗装工は、舗装を施工する工法であり、以下の工程で施工される。

  1. 下層舗装: 舗装の下層を施工する。
    • 下層舗装材料:砕石、アスファルト混合物など
    • 施工方法:転圧、アスファルト混合物の敷き均しなど
    • 品質管理:下層舗装の強度、平坦性などを検査し、仕様に合致していることを確認
  2. 表層舗装: 舗装の表層を施工する。
    • 表層舗装材料:アスファルト混合物、コンクリートなど
    • 施工方法:アスファルト混合物の敷き均し、コンクリート打設など
    • 品質管理:表層舗装の強度、平坦性、滑り抵抗性などを検査し、仕様に合致していることを確認

2.2.4 排水施設工

排水施設工は、排水施設を施工する工法であり、以下の工程で施工される。

  1. 掘削: 排水施設の設置場所を掘削する。
    • 掘削方法:機械掘削、手掘削など
    • 掘削深度:排水施設の種類、設計条件などを考慮して決定
    • 掘削面の処理:掘削面を平坦に整地し、転圧を行う
  2. 排水施設の設置: 排水管、桝などを設置する。
    • 設置方法:管路の接続、桝の設置など
    • 品質管理:排水施設の設置状況、接続状況などを検査し、仕様に合致していることを確認
  3. 埋め戻し: 掘削した部分を埋め戻し、転圧を行う。
    • 埋め戻し材料:土、砂など
    • 締め固め方法:重機による転圧、手転圧など
    • 品質管理:埋め戻し後の密度、強度などを検査し、仕様に合致していることを確認

2.2.5 附属物工

附属物工は、附属物を設置する工法であり、以下の工程で施工される。

  1. 附属物の搬入: 附属物を現場に搬入する。
    • 附属物:ガードレール、標識、照明灯、信号機など
    • 搬入方法:トラック、クレーンなど
    • 品質管理:搬入された附属物が仕様に合致していることを確認
  2. 附属物の設置: 附属物を設置する。
    • 設置方法:基礎工事、設置、接続など
    • 品質管理:附属物の設置状況、接続状況などを検査し、仕様に合致していることを確認

3. 公園整備工事

3.1公園設備工事

市民のレクリエーションや環境改善のため、樹木や草花などの植栽や遊具などの構造物設置を行う。

3.2 公園整備工法

3.2.1 植栽工

3.2.1.2 植栽の設計・施工上の留意点

  • 植栽場所:日当たり、風通し、土壌条件などを考慮して決定
  • 植栽時期:樹木の種類、気候条件などを考慮して決定
  • 植栽方法:根巻き、裸根など
  • 養護管理:植栽後の水やり、剪定、病害虫防除など

3.2.2 芝生工

芝生工は、芝生を張る工法である。

3.2.2.1 芝生の種類

  • 高麗芝:最も一般的な芝生
  • 野芝:比較的管理がしやすい芝生
  • ベント芝:高級感のある芝生

3.2.2.2 芝生の設計・施工上の留意点

  • 芝生種類:用途、気候条件などを考慮して決定
  • 芝生張り:時期、方法などを適切に選択
  • 養護管理:芝刈り、水やり、肥料散布など

3.2.3 遊具設置工

遊具設置工は、遊具を設置する工法である。

3.2.3.1 遊具の種類

  • ブランコ
  • 滑り台
  • 砂場
  • 鉄棒

3.2.3.2 遊具設置の設計・施工上の留意点

  • 安全性:遊具の安全基準を満たす
  • 設置場所:安全性、利用性などを考慮
  • 基礎工事:遊具の重量に耐えられる基礎
  • 保守管理:定期的な点検、整備

3.2.4 照明施設工

照明施設工は、照明施設を設置する工法である。

3.2.4.1 照明施設の種類

  • 街路灯
  • 歩灯
  • 公園灯

3.2.4.2 照明施設設置の設計・施工上の留意点

  • 照明計画:必要な明るさ、照度などを考慮
  • 設置場所:安全性、視認性などを考慮
  • 電気工事:専門業者による施工
  • 保守管理:定期的な点検、整備

4. 擁壁工事

4.1 擁壁の種類

擁壁は、重力式擁壁、土圧式擁壁、アンカー式擁壁などに分類される。高低差のある土地の斜面が崩れないように安定させるため、鉄筋コンクリートやコンクリートブロックで斜面を壁状に覆って土砂崩れを防ぐ。

4.1.1 重力式擁壁

重力式擁壁は、壁体の自重で土圧を支える擁壁である。

4.1.1.1 重力式擁壁の構造

  • 壁体:コンクリート、石材、ブロックなどで造られる
  • 基礎:壁体の荷重を地盤に伝える

4.1.1.2 重力式擁壁の設計・施工上の留意点

  • 壁体の安定性:転倒、滑動などを防止
  • 基礎の強度:壁体の荷重を支えられる強度
  • 排水対策:壁体背面の土壌からの水圧を軽減

4.1.2 土圧式擁壁

土圧式擁壁は、壁体の背面に土圧を支える構造を設ける擁壁である。

4.1.2.1 土圧式擁壁の種類

  • カンチレバー擁壁:壁体背面に控え壁を設けない擁壁
  • カウンターフォート擁壁:壁体背面に控え壁を設けた擁壁

4.1.2.2 土圧式擁壁の設計・施工上の留意点

  • 壁体の安定性:転倒、滑動などを防止
  • 背面構造:土圧を支える構造の設計
  • 排水対策:壁体背面の土壌からの水圧を軽減

4.1.3 アンカー式擁壁

アンカー式擁壁は、壁体をアンカーで地盤に固定する擁壁である。

4.1.3.1 アンカー式擁壁の種類

  • 地中アンカー:壁体背面の地盤にアンカーを設置
  • 斜面アンカー:壁体上部の斜面にアンカーを設置

4.1.3.2 アンカー式擁壁の設計・施工上の留意点

  • アンカーの強度:壁体の荷重を支えられる強度
  • アンカーの耐久性:腐食、劣化などを防止
  • 排水対策:壁体背面の土壌からの水圧を軽減

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