石川県能登半島を襲った大地震から5ヶ月が経過しましたが、復興は依然として進んでいません。TBSの記者が地震の影響が甚大な地域を訪れ、住民にインタビューを行いました。報道された映像は、被災地の輪島市周辺の状況を映し出しており、多くの場所がまだ壊滅的な状態にあります。建物は倒壊したまま、瓦礫が散乱し、住民は基本的な生活必需品の不足に苦しんでいます。
その中で、住民の橋元さんは、地震で家が壊れたため、妻と共にガレージで生活しています。市水道局が修理を行ったにもかかわらず、自宅の水道管からはまだ水が漏れており、橋元さんは車で水を汲みに行かなければなりません。
また、インフラ復旧の遅れにより、ほとんどの住民が避難している村もあります。住民の村瀬さんは、残された人々の精神的健康が孤立によって悪化しているのではないかと心配しています。彼は、避難住民が直面する孤独や不安について語り、地域社会の支援の重要性を訴えています。
特に、2016年の熊本地震の迅速な復旧と比較すると、能登半島の復興の遅れは深刻な状況です。東京や大阪のような大都市と異なり、能登半島は置き去りにされているように見えると指摘しています。この現状は、災害地域を忘れず、被災者への継続的な支援がいかに重要であるかを強調しています。
さらに、地震で避難した住民が直面する課題も報告されています。住民の金子さんは、能登半島の主要幹線道路である国道249号線の4カ月間の通行止めを経て、ようやく自宅に戻ることができました。しかし、彼の家は土砂崩れで被害を受け、修理業者がなかなか見つからず、仮設住宅への移住を決意しました。地方自治体は被災したインフラの復旧に困難を抱えており、多くの業者がすでに予約済みであるため、被害の修復が進んでいません。地方自治体は中央政府からのさらなる支援を求めています。
能登半島の復興には、さらなる支援と注目が必要です。被災者が一日も早く元の生活に戻れるよう、国全体で復興支援の輪を広げていくことが求められています。
まだ、何も始まっていません。